*

スポーツチャンバラは最強武器術!? 

公開日: : 最終更新日:2019/07/03 実戦護身論, 武道紹介

 

 

格闘技好きな人の中にはどの格闘技が最強か、という話題が好きな人がいます。

 

徒手格闘技の範囲ではいろいろと言う人がいますが、武器を使った場合はどうなるでしょう?

 

剣道とフェンシングが勝負したら?

と考える人も希にいるようですが、私はスポーツチャンバラだと思いますね。

 

今回はスポーツチャンバラについて書いてみます。

 

 

【目次】

1、スポーツチャンバラは武器の総合格闘技

2、護身術は対刃物も想定しなければならない

3、実戦を想定すれば…

 

 

1、スポーツチャンバラは武器の総合格闘技

スポーツチャンバラはもともと護身術を想定した小太刀護身道から始まりました。

手持ちの傘や、なにかすぐに取れる棒状も物を使って、刃物による凶悪事件から身を護るためです。

 

後に長剣が加わり、そして槍、棒、杖、短刀等、あらゆる武器を使ったスポーツチャンバラになりました。

 

創始者の田辺哲人は、剣道他、各種古武道等も修めていましたが、行き着く所はスポーツチャンバラと考えました。

 

剣道やフェンシングでは、攻撃出来る部位は限定されていますが、スポーツチャンバラでは、どこを攻めてもいい、全身がターゲットとなっているのです。

 

肩だから、足だから、と打たれていい部位は身体のどこにもありません。

相手の持つ武器が真剣であれば、どこを打たれても致命傷になります。

 

両手持ちでも片手持ちでも構いません。

 

これは徒手格闘技で言えば、ほぼ制限無しに攻撃が出来る総合格闘技になります。

 

関節技は無し、打撃は無しと、限定された攻防では、何でも有りの実戦では弱点が出てくる事になるので、全局面の攻防を考えなければいけないからです。

 

 

剣道とフェンシングが勝負したら、フェンシングが勝った、という話も聞きますが。

確かに両手持ちの剣道が片手持ちのフェンシングと勝負すると、リーチの面でも不利になるでしょう。

 

スポーツチャンバラの長剣では、もちろん両手持ちでも片手持ちでもいいのですが、

みんな片手持ちで行います。

勝負をすれば、片手持ちの方が断然、有利と分かってくるからです。

 

スポーツチャンバラの打ち方には決まりがないために、本当に勝てる打ち方だけが残っていきます。

スポーツチャンバラは楽しみながら行える物ですが、その名前とは裏腹に武道・護身術の本質をついているのです。

 

ただ本当に武道・護身術として捉えている人には、この”スポーツチャンバラ”という名前に抵抗があります。

どうしても、子供の遊びのようなイメージで捉えられますからね…。

 

ただこの名称により、誰もが気軽に始められる物になったのかもしれません。

もしこれが、普通の武道的な名称であれば、今ほど競技人口が広がったのかは…、

ちょっと分かりませんね。

 

 

 

 

2、護身術は対刃物も想定しなければならない

護身術のために、武道や格闘技を始めようと考える人もいます。

でも護身術だからこそ、徒手格闘技に限定していては不足ですね。

 

拳銃のような飛び道具まで想定していては収集つかなくなりますが、

刃物による殺傷事件は日本国内でもよくあります。

プロ格闘家が通り魔に刺された、という事件もありました。

 

対刃物、武器くらいまでは想定しておいた方がいいですね。

 

 

それで幾つかの形の武術や護身術教室では、徒手対刃物の形練習をする場合もありますが、

やはり約束事の形練習では、とても実際に使えるようにならないですね。

 

空手でも真剣白刃取り、合気道では短刀取り、剣取りの演武を行う事はあっても、

実際に出来るわけがありません。

 

徒手で武器を相手にするには絶対に不利ですし、いくら訓練をした所で、

よっぽどのレベル差がなければ、成功率はほぼ0に近いです。

 

あくまでも自由攻防で本気でかかってくる相手に対処出来なければ、使えるようになりません。

 

徒手で武器相手の自由攻防による試合を行っているのは、富木流合気道がありますが、

武器側は短刀による突きのみ限定されています。

→参考記事: 合気道競技

 

また覇天会合気道も武器取り競技も行っていますが、それも同じく短刀で、剣道でいう面と胴のみに限定されています。

(しかも上段に構えてからのオーバーモーションによる打ち方のみです)

 

どれだけ短い武器でも、無限定で自由に攻撃されたら、徒手で対抗するのはほぼ不可能です。

演武や映画のようにはいかない物です。

 

なので、もし相手が刃物なり何か物を持つなら、こちらも何か道具を持って対処しなければなりません。

 

とっさに取れる身近な棒状の物があれば、スポーツチャンバラの技術で、まだ対抗出来るようになります。

 

フランスにある養生館武道では、似たような武器術の試合と徒手格闘技の試合を行っていますが、私としてはこれが護身術の訓練として理想だと思いますね。

 

 

 

 

3、実戦を想定すれば…

 

ただ一つ難点を言えば、スポーツチャンバラで使用されるエアー剣は軽すぎるという事です。

安全性を重視するとう理由で、空気を入れて使う、エアー剣が公式の道具になっていますが、余りにも軽すぎるために、現実上の武器との差が大きいと思います。

 

タオルを振るような感じで、手首だけで打てる物ですが、実際に重さのある武器を使えば、

このような打ち方は出来ないと思います。

 

先ほど、スポーツチャンバラは片手持ち操法が主流だといいましたが、

重さのある武器を使えば、両手持ちでないと打てなくなるかもしれません。

 

現在は、直接打撃のフルコンタクト空手の試合を、子供や女性でも普通にやる時代です。

 

エアー剣でなければ出来ない、という物ではない気がしてならないです。

 

私としては、この点さえ改良されれば、スポーツチャンバラは素晴らしい物と思っています。

 

 

 

関連記事

プロレスってショーなの? 真剣勝負もあるの?

    私が小さな頃は丁度、プロレスがブームでした。   派手

記事を読む

合気道の技とは? 流派はどれだけあるのか?

  合気道も世界的に普及している日本武道の一つです。 イメージ的には太極拳のように、力

記事を読む

躰道とは? 弱い武道?

  躰道という武道を知っている人はそれほど多くないと思います。 たまに格闘技雑誌やTV

記事を読む

空手とスポーツチャンバラを両立する方法は?

  スポーツチャンバラは護身術から発展したスポーツなので、一部には護身術を強く意識してい

記事を読む

日本固有の武道、少林寺拳法は少林拳ではない? 

    知っている人は当然、区別がついているのですが、 一般的にはまだまだ

記事を読む

武道は伝統か、進化か? 形と乱取りの関係について

  伝統を重んじる武道の世界は、建前の世界になっています。 しかし何も知らない初心者は

記事を読む

修斗から掣圏真陰流—-佐山聡という人

    佐山聡は運動神経でも頭脳でも天才的だったと言えるでしょう。 プロレ

記事を読む

オリンピックで注目される空手!! 流派はいったい幾つあるのか?

    様々な武道の中でも、素人の方に説明するのが面倒なのが空手です。 &

記事を読む

護身術は簡単なのか? 女性でも出来る護身術の種類とおすすめは?

武道の世界では護身術クラスを設けたり、護身術専門の教室を開いている人もいます。 ボクシングや空手等

記事を読む

武道の錯覚? 強くない人ほど強く見える?

  私が武道や格闘技に関わる人を見てきて改めて感じてきたのは、 「強い」事と「強く見え

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

空手とスポーツチャンバラを両立する方法は?

  スポーツチャンバラは護身術から発展したスポーツなので、

スポーツチャンバラは最強武器術!? 

    格闘技好きな人の中にはどの格闘技が最強

武道の錯覚? 強くない人ほど強く見える?

  私が武道や格闘技に関わる人を見てきて改めて感じてきたの

護身術は簡単なのか? 女性でも出来る護身術の種類とおすすめは?

武道の世界では護身術クラスを設けたり、護身術専門の教室を開いている人も

武道は伝統か、進化か? 形と乱取りの関係について

  伝統を重んじる武道の世界は、建前の世界になっています。

→もっと見る

  •  

    武道と旅と昼寝が好きな怠け者。

    今は武道もほとんど見るだけ。

    忍びながらブログを書いております。

    一応、元空手五段、合気道三段、空道二段、柔道初段、スポーツチャンバラ四段

    武術太極拳 アジア選手権・世界選手権 日本代表

     

    PAGE TOP ↑